家族療法・短期療法

家族療法とは
家族療法は、元々家族に対する心理学的支援全体を指していました。そのため、家族療法には色々な流派が存在しますが、現在では一般システム理論に基づいた家族療法(システムズアプローチ)が主流となっているようです。システムズアプローチによる家族療法では、家族を互いに影響を与えあうひとつのシステムとして考えます。家族のメンバーの問題には、ある一つの原因があるのではなく、お互いに影響しあう中で問題を維持する悪循環が続いているとするのです。そのため、その問題の解決のためには、悪循環を断ち切ることを目標とします。

短期療法(ブリーフセラピー)とは
短期療法(ブリーフセラピー)は、セラピストがどのようにクライエントにかかわると、効果的により短期間で解決するのかという点をテーマに実践・研究された心理療法の技法です。心理的な問題に焦点を当てず、また問題の原因を取り除くことを目的とするのではなく、クライエントの強みに焦点を当て、解決した状態について検討します。その結果、効率的・効果的で、短期間でセラピーが終了するといわれています。