インフォーマルな支援

先日、ある方の支援会議に出席したのですが、そこでインフォーマルな支援について考えさせられました。この方は、精神症状がありますが、日常生活は自身で行うことができ、仕事もしています。しかし、一人暮らしなので、なんらかの支援が必要であろうということで会議を行いました。

様々な支援を、医療サービスや公的なソーシャルサービスなどのフォーマルサービスと、それ以外をインフォーマルサービスに分ける考え方があります。コミュニティ心理学でも、このインフォーマルなサービスは大切であるとされていて、インフォーマルサービスも含めたマネジメントが求められます。

インフォーマルサービスには、知り合いや友達の支援や、近所のパン屋さんのかかわり、隣の家の犬など様々なかかわりがあります。

インフォーマルサービスを考える上で気を付ける点としては、フォーマルなサービスがしっかりと調整されていることや、インフォーマルなかかわりを持つ者の純粋な気持ちがあるかということです。支援者側の都合により支援を続けていることは、多くの場合、長い目で見ると支援にならないと考えます。

また、フォーマルなサービスを提供する機関が行う、本来のサービスを超えたサービスもインフォーマルな支援と考えられます。しかし、これはかなり問題であり、多くの場合、支援者側の過剰同一化などによって、本来の枠を超えた支援を行っているように感じます。

支援の必要がありながら、その支援が用意されていないのであれば、そのサービスを位置づけるようなかかわりを持つこと、つまりソーシャルアクションが求められます。個人的な思いで支援を行っていると、その支援者が支援できなくなる時に、継続的な支援ができなくなります。

支援の基本は、やるべき機関や支援者がその枠組みの中で、必要なだけ支援をするということです。そのうえで足りない部分や本人のニーズを充足するために、インフォ―マルサービスが組み込まれると良いと考えています。

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